0447 年はじめは親戚づきあい(4)-5””’ さんま 早傘 〔2007/06/02-00:10〕
| 0447 年はじめは親戚づきあい(4)-5””’ さんま 早傘 〔2007/06/02-00:10〕〔211.125.14.191〕 |
|
親_0446 根_0429 メール
|
|
― 同窓会の会報やら講演会の案内やら他では手に入らないものがぺたぺたと。この辺は『皇紀二千六百年史』の広告が集まっているね。文部省推薦かぁ。いかにもだね 「毎月5冊を選んだようだから、それほど特別なものではないよ」 ― 蘇峰が「『皇國二千六百年史』に就て」というのを書いてるね 「日付も掲載紙誌も不明だが、3月5日に毎日系の媒体（おそらくサン毎）に向けて執筆」 ― これ、もしかして、みさをタンをぼろくそに貶していないか 「“面目を一新したる…は恐らく…中村直勝君の校閲、與りて大いに居るため”“鐵を化して金と作す底の手腕”“無難を主としたるが為めに、格別に取り立てゝ是れと云ふ可き特色は発揮していない”“餘りに林のみを見て、林を為す可き喬木、大樹を看過したるが如き憾み”“せめて”“織田信長の一項だけは加へて貰いたかつた”」 ― 懸賞論文の性質上やむを得ないと書きつつも辛辣だね 「校閲は文章の手入れもあっただろうが、望ましからざる記述も削除したことを操様は書き残している」 ― ほほぉ。どこで 「随筆集『一期一会』(s44.05，野ばら社) pp.45-52 の“道鏡事件の示唆するもの”という歴史随想だ」 ― 女帝の是非でも論じたか 「いやいや。入選者発表からまもなく、書籍出版前に中村直勝氏から面会を求められたというのだな」 ― 校閲する以上当然だな 「道鏡事件にふれた一章を削除することを了承せよという」 ― 初めて見る黒光り云々とでも書いてしまったか 「飯豊王じゃあるまいし」 ― 飯豊王は青だから、クールなライバルだね 「誰のだよ！ 削除された章は“国体観念の危機”と題していてな、道鏡を単なる怪僧とせず、“かかる危機を将来するに至った事情の一端は”“易姓革命”“という支那の革命思想を、そのままに受け容れたもの”“これら我が国家の特質を顧慮することなき直訳的外来思想が、当時の人心を麻痺せしめ”という分析をしたんだと」 ― 意味深だな 「中村博士いわく“あなたの考え方が間違っているわけではない。併し当今の時勢に於て、特に一般大衆を対象とする読み物としての要求からすれば、これはよほど考うべき問題”“全審査員協議の上、思い切ってこの一章を削除することにした”」 ― おいおい蘇峰さんよ、審査員が油抜きとげ抜きにしたんじゃないか 「幾人かの読者から、何故に和気清麻呂の誠忠を無視し道鏡への筆誅を怠ったかとクレームがあったそうだ」 ― 事情も知らずにねえ。まるでお前みたいだ 「おれは察してもあえて控えないだけぇ。みいごう様は随想の末尾をこう締めくくる。“国民一人一人の質を問わず、単に数だけが物を云う今のいわゆる民主政治なるものは、時として思いがけない人々の手によって、思いがけない方向に、国が引きずられていくという危険性は皆無のものであろうか”」 ― はいはい、さらりと流して先に進む 「これは亡夫に語りかけるスタイルで書かれた『次善を生きる』という回想記」 ― どれどれ... 亡夫を出汁にした自叙伝ともいえるな 「ここ見てみ」 ― 玉音放送を隣家の中沢さんで聞いたと… 山梨で中沢さんって、まさか、この人は？！ 「調べてみると今は同じ笛吹市でも、中沢厚は日下部村。春日居の隣村だから惜しかった」 ― 農村の数少ない知識人同士だから接点はあったかもね。その新聞切り抜きは？ 「“突破できますか�狆�論文�瓩諒� [作文上達への道しるべ]”。1984年1〜3月に毎日新聞山梨版に連載された」 ― 亡くなる年だね 「生前に公表された文章としては最後のもののようだ」 ― 高女教師時代の心に残るエピソードが中心か。わが一生を振り返り見れば作文の先生だった、のだなあ 「子どもがいなかった分よけいに教え子の思い出がよみがえるんだろう」 ― 最後にこう書いてあるぞ。“作文は努力で書くものである。独りよがりをしないで、まずよきコーチにつくことである” 「耳が痛い。さてこれは山梨文学館館報36」 ― 文章の弟子で主治医でもある豊甫さんが操さんを回想してるね 「臨終の言葉をこう伝える“人間は元来素朴な存在である。故に素朴にならないと死ねない”」 ― きみは長生きするね。そういえばスクラップ帳に重要な記事が貼ってないぞ！ |